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東京カテドラル聖マリア大聖堂——圧倒的な建築体験

2025.6.25

こんにちは。
伊田工務店 設計部の髙下です。

先日、とあるプロジェクトに向けて、東京出張の合間に、

「東京カテドラル聖マリア大聖堂」を訪れてきました。

 

設計は、世界的な建築家・丹下健三さん。

「岩場の水面に舞い降りてきた銀色の白鳥が羽を震わせているかのよう」と評価された外観に、まず心を奪われました。

銀色の白鳥の羽はステンレスで張られ、曇りのない綺麗な光の反射がとても美しく印象的でした。

しかし、内部に足を踏み入れると、その印象は一変します。

※内部は撮影禁止のため写真がありません…ぜひ「東京カテドラル聖マリア教会」と検索してみてください。

 

テントのように軽やかに見える双曲放物面の屋根が、内部では分厚いRC造の構造体となり、

無機質なコンクリートが剥き出しの空間が、重く静かに迫ってきます。

高さ40メートルのその壁は圧迫感を与えながら天井へ向かって伸び上がっていて、

まるで天へ吸い込まれていくような感覚を覚えました。

光は抑えられ、静謐で荘厳。
言葉を失い、ただその場に佇む—

そんな時間を過ごしました。

屋根は、上空から見ると十字架のかたちに合わされており、
トップライトからの光もまた、十字を描くように設計されています。

この教会に深い思いを寄せていた丹下さんは、自身も洗礼を受け、

2005年、91歳で亡くなられた際には、このカテドラルで葬儀が営まれ、

遺骨も地下納骨堂に納められているそうです。

 

広島平和記念資料館を訪れた時と同様、

丹下さんの建築には、対象へのリスペクトと祈りのような「思い」や「使命感」が宿っていると感じました。

そこに身を置くだけで、自然と涙が出そうになるのです。

東京の街には、こうした圧倒的な建築が街中に点在している。
そんな環境が、ただただうらやましくなり…

建築が空間にもたらす力や

人の心に残る「体験」を大切に、日々住まいづくりに取り組んでいこうと思いました!

 

 

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