こんにちは。
伊田工務店 営業の植田です。
前回のブログでは、土地価格や建築価格の上昇により、住まいづくりを取り巻く環境が大きく変化していることをお伝えしました。
近年は、ご予算とのバランスを考えながら、建物の面積を以前よりコンパクトに計画されるお客様も増えています。
「できれば、もう少し広くしたい」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、面積が小さくなることは、必ずしも暮らしの豊かさが小さくなることではないと私たちは考えています。
私たちが大切にしているのは、
「広い家をつくること」ではなく、
「豊かな暮らしをつくること」です。
例えば、同じ30坪の住まいでも、窓をどこに設けるかで、感じる広さは変わります。
視線の先に庭や空があれば、室内の広がりは建物の中だけで完結しません。
光の入り方、天井の高さ、収納の位置、生活動線。
それぞれを個別に考えるのではなく、暮らし全体を見ながら組み立てていくことで、限られた面積の中にも、心地よさやゆとりをつくることができます。
そして、もう一つ大切なのが、何に面積を使うのかということです。
すべてを均等に広くするのではなく、ご家族が長く過ごす場所にはゆとりを持たせる。
反対に、必要以上の広さがいらない場所はコンパクトにする。
そのご家族にとって大切な場所を見極め、そこに空間を使うことも設計の役割だと考えています。
だからこそ、お客様との打合せでも、
「どんな家が欲しいですか」
だけではなく、
「どんな暮らしがしたいですか」
ということをお聞きします。
休日はどのように過ごすのか。
家族が自然と集まるのはどんな時間なのか。
一人で落ち着いて過ごせる場所も必要なのか。
そんな会話を重ねながら、ご家族にとって本当に必要なものを一緒に考えていきます。
完成した住まいをご案内すると、
「思っていたより広く感じますね」
と言っていただくことがあります。
それは単に広く見せているのではなく、必要な場所に必要なゆとりをつくり、光や視線、外部とのつながりまで考えて設計しているからだと思います。
家の豊かさは、坪数だけで決まるものではありません。
限られた条件の中で、何を大切にし、どこに心地よさをつくるのか。
建築価格が上昇する今だからこそ、そんな住まいづくりが、これまで以上に大切になっているように感じます。
「この予算では、理想の住まいは難しいかもしれない」
「希望する土地では、十分な広さが取れないかもしれない」
そう思われている方も、まだ諦める必要はないかもしれません。
面積だけでは見えてこない住まいの可能性を、私たちと一緒に考えてみませんか。