植栽
丹波石の隙間に植栽を植えていきます。
一般的に植栽と言えば植木屋さんに見栄えよく育てられたものが主流でした。
モデルハウスでは、山から採ってきた木を使っています。
山採りの木は育ってきた環境によって一つ一つに全く違った個性があり、
石を配置したときと同様に、木の”顔”を見つけて配置しました。
一度山採りの木の魅力を知ってしまえば、木が持つ自然本来の力強く、
それでいて繊細な美しさの虜になってしますことでしょう。
モデルハウスコンセプトはこちら→モデルハウス「空を囲む家」
鉄の門扉
入口には鉄の門扉を配置しました。
1枚の鉄の板を扉にするのではなく、隙間の空いたデザインにすることで
内部の光が漏れだし、中へ入っていく期待感が高まっています。
重厚感がありながら、繊細さも兼ね備える鉄は、家の顔となる門扉には
お勧めの素材です。
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丹波石
建築部分が終了し、いよいよ外構工事に入ります。
設計士が自ら選んだ1トンほどある大きな丹波石を正面に並べていきます。
クレーン車で石を吊上げ、1つずつ角度や位置を指示しながら配置していきました。
その際、一番重視したのは石の”顔”はどこにあるかということです。
山から採掘されてきたままの石なので、ところどころ苔がついていたり、
風化によって削り取られて角ばっていたり・・・そんな石の一番いい表情が見えるように
配置していくことを心がけました。
石の裏側には断熱材を敷き詰め、室内の快適性を確保し、
さらに隙間には土を盛ってこれから植栽を植えていく計画です。
1階部分を石や土で埋めることで建物の高さが低く見えるように工夫しています。
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内部建具塗装
扉の塗装を行いました。
塗装には植物オイルを使用しています。
それにより、体に優しく、木そのものの質感や風合いを残した仕上げ
となります。さらに、先に製作したリビングボード、ダイニングボードと
色を合わせて着色することで、空間に統一感が出ます。
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中庭石工事
中庭の床材によって家全体のイメージが大きく違って見えます。
例えばウッドデッキで仕上げたとすると、木質の温かみが生まれるだけでなく、
LDKとのつながりが生まれ、空間をより広く見せることができたことでしょう。
今回は、大判の錆御影石を選びました。
中庭を囲むRCの重厚感も合わさって、静寂な雰囲気を醸しだしていますが、
空だけが際立っているように見えます。
住宅街にいることを忘れてしまうような静かな場所を作り出しています。
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足場を解体
建物の外装が仕上がると、いよいよ足場を撤去します。
初めて建物の全景を見ることができます。
屋根のラインはシャープに仕上がり、
木製カーテンウォールには空が映り込み、環境を外観に取り込んでいます。
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漆喰塗り
モデルハウスの1階の壁は漆喰で仕上げてあります。
漆喰と言えば真っ白で左官屋さんのコテの跡がいい味を出している・・・
というイメージが強いかと思いますが、
漆喰にも様々な種類があります。
白は白でも青みがかった白はさわやかな印象に、赤みがかった白は
温かみのある印象にと使い分けます。
同じ左官仕上げでもコテむらを多く残すと素朴な印象に、
ぴかぴかに磨き上げると上質な印象に見えます。
今回のモデルハウスでは、コンクリート、大谷石、サッシや天井に用いている木の色と
様々な色が合わさってできているので、
全ての色をより映えるようにするためにできるだけ純粋な白を使いました。
また、素材に関しても同様に様々な質感が合わさっているので、
漆喰はできるだけ協調しないようコテむらをおさえてさらっとした印象に仕上げています。
同じ素材でも仕上げ方によってかなり表情が変わります。
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天井の仕上げ
室内のメインとなる部分の天井にはレッドシダーを張っていきます。
木を使うことで温かみのある空間ができると共に、板の方向性が空間に
奥行きを与えてくれます。
今回は外部の軒天にも同じ材を張っているので、外部と内部のつながりを感じさせてくれます。
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天井仕上げ
1階の天井はレッドシダーという木材で仕上げています。
外部の軒天や屋根の鼻隠しなどにも用いたものと同じ木材です。
中庭の軒天と1階の天井がつながっているように見えるので
室内と中庭の境界線が曖昧になり、外へ広がっているような印象をつくります。
また、木材の方向性が空間をより広く見せてくれます。
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外構の石選定
トン単位の岩がゴロゴロ置かれている石材店に、外構用の丹波石を選びにいってきました。
この石は全て山から採掘してきたもので、所々コケやツタが生えていたり、
荒々しく削られた表面がそのままだったり・・・
各所に自然にあった名残が見えて、人工的に削られたものとは違う、
とても力強い印象を受けました。
1トンほどのよさそうな石をいくつか見つけることができたので安心しました。
この立派な石がモデルハウスにさらに豊かな表情を与えてくれることでしょう。
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天井点検口
見えない部分のメンテナンスをするために、床下や小屋裏などへの入口として点検口を設けます。
木造の場合は床下点検口を1階に一箇所、天井点検口を2階に一箇所取り付けます。
モデルハウスは1階が鉄筋コンクリート、2階が木造の混構造となっているので、
上記の2箇所以外に 1階と2階の間にも点検口が必要となってきます。
通常点検口は、アルミや樹脂の枠が見えてくるのですが、
今回は枠が見えないよう天井材と同じレッドシダーで枠を隠しています。
台所の裏手なので目立ちにくい部分ではありますが、細部にも美しく仕上げたいというこだわりです。
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